ピコスポット
濃いシミを狙い撃ち、保護テープ不要で当日メイクもOKなレーザー治療目次
INDEX
シミ取り治療の基礎知識
BASIC KNOWLEDGE
シミの種類
SPOTS TYPES
「ピコスポット」は、濃いシミをピンポイントで狙う、シミ取り治療の主役ともいえる照射方法です。なぜシミが消えるのか?なぜ肝斑には当ててはいけないのか?詳しい仕組み、向いているシミ、向いていないシミなどを、皮膚科専門医が解説します。
- 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
- 厚生労働省指定麻酔科標榜医
- 日本内科学会認定内科医
しました
目次
INDEX
ピコスポットとは
高出力のピコレーザーで
ピンポイントにシミを消す
ピコスポットは、高出力のピコレーザーを気になるシミにピンポイントで照射して、蓄積したメラニンを直接砕く治療です。輪郭のはっきりした濃いシミに対して少ない回数で効果を発揮します。
シミの正体は、肌の中に蓄積したメラニンの塊です。ピコスポットは、この塊に高出力のレーザーを一点集中で照射し、細かく粉砕。砕かれたメラニンは、肌のターンオーバーや免疫細胞の働きによって、数週間かけて体外へ排出されていきます。
そもそも
ピコレーザーってなに?
1兆分の1秒という極めて短い時間(ピコ秒)でレーザーを照射することが出来る機械のことを「ピコレーザー」と言います。従来のレーザー(ナノ秒)との違いや、なぜ短い照射時間だと肌へのダメージが少ないのかは、こちらで詳しく解説しています。
保護テープ不要で
当日からメイクもOK
照射したシミは、直後にやや白っぽくなり、薄い膜のようなかさぶたになって、数日で自然に剥がれ落ちます。従来のQスイッチレーザーでは分厚いかさぶたができるため保護テープが必須でしたが、ピコスポットのカサブタはごく薄く、保護テープは不要。治療当日からメイクも可能です。
紫外線対策を
しっかり行いましょう
かさぶたが剥がれた後の肌は、生まれたてで刺激に敏感な状態です。ここで紫外線を浴びると戻りジミ(炎症後色素沈着)のリスクが高まるため、照射後の数ヶ月はいつも以上に日焼け止め・UVケアを徹底してください。
肝斑やPIH(炎症後色素沈着)が
ある肌は悪化のリスクがある
少ない回数で効果を発揮するものの、強力だからこそ注意も必要です。シミの中には、肝斑やPIH(炎症後色素沈着)など、強い刺激でかえって悪化するものもあるからです。
多くの方のお顔は複数のシミが混ざっており、見極めも簡単ではありません。悪化のリスクを避けるためにも、シミ治療に慣れた専門医の診断を受けてから行うことをおすすめします。
ピコスポットが
効果的なシミ・肌悩み
老人性色素斑(日光黒子)
紫外線の蓄積でできる、輪郭のはっきりした茶色いシミ。シミの中で最も多いタイプです。メラニンが表皮に集まっているためレーザーの反応が良く、ピコスポットで効率よく破壊できます。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
頬骨あたりに左右対称に現れる、青みがかったシミ。メラニンが肌の深い層(真皮)にあるため、通常のシミより深く届く強めのスポット照射が必要で、複数回の治療を要することが多いです。トーニングだけでは薄くなりにくい、スポット照射の重要な適応です。
ピコスポットが
向かないシミ
肝斑
両頬に左右対称に広がるぼんやりしたシミ。強い刺激を受けるとメラニンの生成がかえって活発になる性質があり、スポット照射は原則NGです。肝斑には低出力のピコトーニングが適しています。
PIH(炎症後色素沈着)
ニキビ痕や虫刺され・火傷などの炎症の後に残るシミ。炎症をきっかけにできたシミに再び強い刺激を与えると、悪化する可能性があります。外用薬・内服薬やトーニングで、肌の回復を助けながら改善を目指すのが基本です。
一度キレイになったのに
また濃くなる?
スポット照射の後、「一度キレイになったのに、また濃くなってきた」という経験談を目にしたことがあるかもしれません。実はこれには2つの異なる現象が混ざっています。
戻りジミ(炎症後色素沈着)
照射の刺激に肌が反応して、一時的にメラニンが増える現象です。数ヶ月かけて自然に薄くなっていくもので、シミが「戻った」わけではありません。ピコレーザーは熱ダメージが少ないため、従来レーザーより戻りジミが起きにくいとされていますが、肌質や部位によっては発生します。
シミの再発
紫外線や加齢によって、同じ場所に新しくメラニンが蓄積してくるケースや、ADMのように深い層に原因が残っていて再び濃くなってくるケースです。こちらは経過を見ながら、追加の治療やメンテナンスで対応します。
どちらなのかの見極めには専門的な診断が必要です。当院では施術後の経過も医師が確認し、状態に応じた対処をご案内します。
ピコスポットの施術
照射の様子
痛み
輪ゴムで強く弾かれるような、パチンとした痛みがあります。照射は気になるシミの部分だけなので、痛む時間はごく短時間。多くの方は麻酔なしで受けられますが、ご不安な方や照射範囲が広い方はご相談ください。
施術時間・ダウンタイム
照射自体はシミの数にもよりますが数分程度です。照射部位は数日かけて薄いカサブタになり、1週間前後で自然に剥がれ落ちます。カサブタといってもごく薄い膜状のもので、保護テープは不要。当日からメイクも可能です。剥がれるまでの間、こすったり無理に剥がしたりしないようご注意ください。
回数・間隔の目安
老人性色素斑は、1回の照射でしっかり反応することが多いシミです。一方、メラニンが肌の深い層にあるADMは、間隔をあけながら複数回の照射が必要になります。シミの種類・深さによって必要な回数は変わりますので、診察時に見通しをご説明します。
当院はスポット単体
の照射を行いません
スポットは、トーニングで
細かいシミを消してから
ピコスポットは強力で効果的な治療である一方、悪化のリスクがあります。多くの方のお顔には複数の種類のシミが混在しており、老人性色素斑の下に肝斑が隠れていることも珍しくなく、初手でスポット照射をするのはリスクが高いのです。そのため、当院ではスポット単体のメニューをご用意していません。
当院のシミ治療の基本方針は、ピコトーニングとピコスポットを組み合わせた独自プログラム「ピコトリートメント」。次のステップでシミを治療することでリスクを最小限に抑えながら、シミを丸ごと除去します。
診断
皮膚科専門医が肌の状態を詳しく診察。どの種類のシミがどこにあるかを見極めます。
整肌(トーニング)
顔全体にトーニングを照射し、肝斑を消しながら肌のベースを整えます。この段階で残ったシミの種類が判断しやすくなります。
粉砕(スポット)
整肌後に残ったシミにスポットを照射。表層のシミは浅く、深いシミ(ADM)には深く照射し、的確に消していきます。
ピコスポットの力を、リスクを抑えて最大限に引き出すための設計です。濃いシミにお悩みの方には、ピコトリートメントでの治療をおすすめします。
ピコトリートメントへ
まずは初診と
シミ診断へ
医師があなたのシミを診断し、適切な治療をご案内します。施術枠に空きがある場合は、カウンセリングの当日に施術も可能なので、すでにご希望の治療が決まっている方もまずはご相談ください。
(初診の保険診察料、約1,000~1,500円が必要です)
受付時間 9:45〜13:00 / 14:45〜18:30 日祝休診
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シミ治療の基礎知識
施術を受ける前に
ご確認ください
外用薬の併用を強く推奨しています
トレチノイン・ハイドロキノンを使用してください
ピコスポットを行う場合、照射部位にトレチノイン、ハイドロキノンの外用を併用することを強く推奨しています。使用しない場合、炎症後色素沈着が生じるリスクが高くなります。
施術前の注意事項
日焼けを避けてください
施術前2週間は日焼けをしないようにしてください。過度な日焼けは、炎症後色素沈着のリスクを高めます。
一部のスキンケアを中止してください
レチノイン酸・ハイドロキノンなどの刺激の強い外用薬は、施術3〜5日前から使用を中止してください。
メイクはしてきていただいて構いません
施術前にクレンジングを行いますので、メイクをしたままご来院いただけます。
施術後の注意事項
施術後、痛みが継続する場合は、よく冷やしてください
肌深部へレーザー照射をする際は、針で刺されたような感覚や熱を感じることがあります。これらは1時間ほどで消失することが一般的ですが、火傷のような痛みが続く場合は、治療部をよく冷やしてください。
日焼け止めを必ず使用してください
施術後の肌は紫外線の影響を受けやすい状態です。外出時は日焼け止めをしっかり塗り、帽子や日傘も併用してください。
保湿をしっかり行ってください
施術後は肌が乾燥しやすくなっています。保湿ケアをこまめに行ってください。
当日からメイク・洗顔が可能です
施術当日からメイク・洗顔が可能です。ただし施術部位を強くこすることは避けてください。
飲酒・激しい運動・長時間の入浴は当日避けてください
体温が上がると赤みや腫れが長引く場合があります。当日は控えていただくようお願いします。
外用薬の再開時期を確認してください
レチノイン酸などの外用薬は、施術後の肌の状態を確認してから使用してください。使用時期は、医師・看護師の指示に従ってください。
効果には個人差があります
ピコトリートメントの効果はシミの種類・濃さ・肌質・生活習慣などによって異なります。同じ回数でも、仕上がりには個人差があります。
リスク・副作用
赤み・熱感
施術直後に赤みや熱感が出ることがありますが、多くの場合数時間以内に治まります。
炎症後色素沈着(戻りジミ)
施術の刺激により、一時的にシミが濃くなることがあります。ピコレーザーは従来のレーザーに比べて起きにくいとされていますが、肌質や施術部位によっては発生する場合があります。適切なアフターケアで改善します。
肝斑の悪化
肝斑が混在している場合、スポット照射の刺激で悪化する可能性があります。しかしピコトリートメントでは、まずトーニングで肝斑を十分に薄くしてからスポット照射を行うため、肝斑悪化のリスクを抑えた治療が可能です。当院では初回に医師が診断を行い、肝斑の状態を確認したうえで照射方針を決定します。
色素脱失(白抜け)
非常にまれですが、照射部位のメラニンが過剰に破壊され、白く抜けることがあります。
施術を受けられない場合
以下に該当する方は施術をお断りする場合があります。
・妊娠中・授乳中の方
・日焼け直後の方
・光線過敏症の方
・ケロイド体質の方
・施術部位に炎症・感染症がある方
受付時間 9:45〜13:00 / 14:45〜18:30 日祝休診