シミ治療の種類
あなたのシミに合う治療を選ぶために、シミ治療にはどんなものがあるのか、全体感を知っておきましょう。目次
INDEX
シミ取り治療の基礎知識
BASIC KNOWLEDGE
シミの種類
SPOTS TYPES
シミの治療方法は、レーザー・光治療・塗り薬・飲み薬など多岐にわたります。それぞれ効果的なシミの種類が異なり、痛みやダウンタイム、リスクにも違いがあります。また、クリニックによって取り扱っている治療が異なるため、どれが自分に合うのか判断しにくいのが現状です。このページでは、当院で取り扱っていない治療も含め、シミ治療の選択肢をできるだけフラットに解説します。
- 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
- 厚生労働省指定麻酔科標榜医
- 日本内科学会認定内科医
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目次
INDEX
シミ治療の種類、痛み、
ダウンタイム、リスクの比較
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| 比較項目 | ピコスポット | ピコトーニング | Qスイッチ スポット |
Qスイッチ トーニング |
IPL (光治療) |
ニードルRF (ポテンツァなど) |
ケミカル ピーリング |
イオン導入・ エレクトロポレーション |
再生医療系 注入治療 |
内服薬 | 外用薬 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 治療種別 | レーザー (ピコ秒) |
レーザー (ピコ秒) |
レーザー (ナノ秒) |
レーザー (ナノ秒) |
光治療 | マイクロニードルRF | ピーリング治療 | 導入治療 | 注入治療 | 内服薬 | 外用薬 |
| 濃いシミへの効果 | ◎ | △ | ◎ | △ | △ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ 継続服用 |
◯ 継続使用 |
| 肝斑への効果・安全性 | ✕ | ◎ | ✕ | ✕ | △ フィルターによる |
◯ | △ | △ | ✕ | ◯ 継続服用 |
◯ 継続使用 |
| シミの予防 | ✕ | ◎ | ✕ | ◯ | ◯ | △ 肝斑のみ |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ 継続服用 |
◯ 継続使用 |
| 効果的なシミの種類 | 老人性色素斑・ADM | 肝斑・ソバカス・くすみ | 老人性色素斑・ADM | 肝斑・くすみ | 老人性色素斑・ソバカス・くすみ | 肝斑(予防・再発防止)・くすみ | くすみ・軽度のシミ | くすみ・肝斑(補助)・PIH(補助) | くすみ・PIH(補助)・肌質改善 | 肝斑・くすみ(補助) | 肝斑・くすみ(補助) |
| 痛み | あり 輪ゴムで弾かれる程度 |
ほぼなし | あり 輪ゴムで弾かれる程度 |
ほぼなし | ほぼなし〜軽度 | 軽度あり 麻酔クリームで対応可 |
ほぼなし〜軽度 | ほぼなし | 軽度あり 注射針 |
なし | なし |
| ダウンタイム | 数日 テープ不要 |
ほぼなし | 1週間 テープ保護必要 |
ほぼなし | ほぼなし〜数日 | 数日 赤みなど。ダーマペンより短め |
ほぼなし〜数日 | なし | 1日〜数日 内出血が出る場合あり |
なし | なし |
| リスク | 炎症後色素沈着 起きにくい・肝斑悪化リスク |
ほぼなし | 炎症後色素沈着・肝斑悪化リスク | 白斑リスク 長期使用 |
肝斑・ADM悪化リスク | 肝斑モード以外のチップ使用で肝斑悪化リスク | 刺激による炎症リスク 敏感肌注意 |
ほぼなし | 内出血・アレルギーリスク 低 |
ほぼなし 長期服用は要確認 |
皮膚刺激 ハイドロキノンなど |
Qスイッチスポット
特徴・効果的なシミの種類
Qスイッチレーザーをシミにピンポイントで照射する治療です。高いエネルギーでメラニンを破壊するため、老人性色素斑への効果が高く、1〜2回で目に見える変化が出やすいのが特徴です。
ピコよりも深い層までしっかり熱を届けるので、ADMの第一選択となることも多いです。雀卵斑(ソバカス)やあざ(太田母斑など)にも効果的で、汎用性の高い治療です。
効かないシミ・注意点
肝斑には原則照射できません。Qスイッチの強い刺激が、肝斑を悪化(濃く)させるリスクが高いからです。炎症後色素沈着(戻りジミ)も、症状を長引かせる原因になります。
熱ダメージが大きいため、炎症後色素沈着(戻りジミ)を新たに引き起こすリスクもあります。特にADMは、第一選択肢とはいえ炎症後色素沈着になりやすいです。真皮の深い層に原因があるため強いエネルギーが必要ですが、出力不足で回数が増えても出力過多でも周辺へのダメージが大きく、コントロールが難しいのです。
また、照射後1~2週間ほど、患部に保護テープを貼る必要がある、輪ゴムで強く弾かれたようなしっかりとした痛みがあるのもデメリットとしてあげられます。
Qスイッチトーニング
特徴・効果的なシミの種類
Qスイッチレーザーを低出力で顔全体に照射する治療です。肝斑やくすみの改善に使われます。
効かないシミ・注意点
照射時間がナノ秒と長いため熱ダメージが蓄積しやすく、「白斑」のリスクが指摘されています。白斑とは、メラニンを作る細胞が減りすぎてしまい、肌が部分的に真っ白になってしまうこと。一度なると修復が極めて難しいため、ピコトーニングが普及した現在では、あまり実施されなくなっています。
ピコスポット
特徴・効果的なシミの種類
ピコレーザーをシミにピンポイントで照射する治療です。老人性色素斑への効果が高く、深いシミ(ADM)にも対応できます。Qスイッチスポットと比べて照射のパルス幅が非常に短く、熱ダメージが少ないため保護テープ不要・当日メイクOK・炎症後色素沈着(戻りジミ)も起きにくく、痛みも少ないというメリットがあります。
効かないシミ・注意点
肝斑が混在している場合は悪化のリスクがあるため、単体での使用には注意が必要です。
炎症後色素沈着の部位に照射をすると、炎症を長引かせることがあります。
濃いシミも徐々に薄くなりますが、Qスイッチスポットのように、かさぶたを剥がした時にシミがごっそり剥がれるようなわかりやすい消え方はしません。
ピコトーニング
特徴・効果的なシミの種類
ピコレーザーを低出力で顔全体にシャワー状に照射する治療です。炎症リスクが極めて低く、肝斑・ソバカス・くすみの改善に効果的で、ダウンタイムがほとんどないのが特徴です。Qスイッチトーニングと異なり白斑リスクが低く、安全性が高いとされています。
効かないシミ・注意点
低出力のため、シミを一撃で消し去るようなパワーはありません。特に濃い老人性色素斑やADMには効果が不十分で、徐々に薄くはなるものの、回数を重ねる必要があります。
IPL(光治療・フォトフェイシャル®)
特徴・効果的なシミの種類
レーザーではなく広い波長域の光を照射する治療です。光の一部がメラニンに吸収され熱に変わり、その熱でメラニンを破壊することでシミを薄くします。一番のメリットはシミへの効果ではなく、シミ・くすみ・赤み・ニキビ痕・ハリツヤ・毛穴の開きなど、複数の肌悩みをまとめてケアでき、ダウンタイムも少ないこと。肌全体のアンチエイジングを目的とした「美肌の底上げ」ができる治療です。
効かないシミ・注意点
「広く浅く」効くため、特定の深い悩みには力不足な面があります。シミでは、薄い老人性色素斑・ソバカスには一定の効果がありますが、濃いシミには効果が不十分です。肝斑への効果は照射方法によって異なり、一部の機種では増悪するリスクがあります。(当院で使用する「ライムライト(フォトブライト)」は肝斑があっても使用できるIPLです。)
ニードルRF(ポテンツァなど)
特徴・効果的なシミの種類
極細の針を皮膚に挿入し、針先から高周波(RF)を照射します。真皮層のメラノサイトに直接エネルギーを届けてメラニンの生成を抑制することで、メラニンを破壊するのではなく「肝斑ができにくい肌」を作る治療です。高周波によるコラーゲン・エラスチンの生成促進で、肌質改善・ハリ・毛穴改善の効果も期待できます。ダウンタイムが少ないのもポイントです。
※当院では取り扱っておりません。
効かないシミ・注意点
メラニンの生成を抑制するものであり、既にできている肝斑への直接的な効果は限定的です。老人性色素斑・ADMなど、濃いシミの除去にも適しません。
また、肝斑治療には専用の肝斑モードチップを使用する必要があり、それ以外のチップで施術を行うと肝斑が悪化するリスクがあります。
ちなみに、似たような治療にダーマペン(同じく針を使用し深部に成分を届ける)があります。シミに有効な成分を入れることも可能ではありますが、刺激が大きいため、シミ治療として使われることはあまりありません。
ケミカルピーリング
特徴・効果的なシミの種類
酸性の薬剤を肌に塗布し、古い角質を除去してターンオーバーを正常化・促進する治療です。シミそのものに直接働きかけるわけではなく、代謝を上げて外に押し出すというアプローチの治療です。シミの予防、くすみや軽度のシミの改善、肌質改善に効果があります。
他の治療との併用で使われることが多い治療でもあります。当院では、イオン導入と組み合わせることで、メラニンの生成を抑えながら排出を促すご提案をしています。
効かないシミ・注意点
シミの予防と軽度のシミの改善を期待するもので、すでにある濃いシミを薄くする効果はあまりありません。化学的な刺激があり、薬剤塗布中にピリピリとした痛みを感じたり、数日後に薄く皮が剥けることがあります。施術後の保湿とUVケアも必須です。
導入治療(イオン導入・エレクトロポレーション)
特徴・期待できる効果
シミに直接働きかけるのではなく、「肌の深部に有効成分を届ける」治療です。痛みやダウンタイムなど肌への負担がほとんどなく、多くの治療と同時に施術ができます。そのため、メインの治療の効果を高めたり、副作用を防ぐ役割で使われることが多いです。
特に、ケミカルピーリングの直後に行うことで、成分の浸透率が高まります。当院では、ビタミンCやトラネキサム酸のイオン導入を、ケミカルピーリングとセットで行うことをおすすめしています。
シミそのものを直接破壊する効果はなく、濃い老人性色素斑やADMへの単独での効果はほとんどありません。あくまでレーザー治療の補助・メンテナンスとして位置づける治療です。
再生医療系注入治療(リジュラン・エクソソームなど)
特徴・期待できる効果
細胞の再生・修復を促す成分を皮膚に直接注入する治療です。リジュランはサーモンのDNAから抽出したポリヌクレオチド(PN)を、エクソソームは幹細胞由来の細胞間情報伝達物質を主成分とします。いずれも線維芽細胞を活性化してコラーゲン・エラスチンの生成を促し、ハリ・弾力の回復や肌質改善を主な目的とする治療です。
シミを直接破壊・消去する効果はありませんが、抗炎症作用とターンオーバーの正常化を通じて、くすみの改善や炎症後色素沈着(PIH)の予防・改善する効果が期待されています。
レーザー治療との相性が良く、治療後のメンテナンスや肌の底上げとして併用されることが多い治療です。
※当院では取り扱っていません。
内服薬
特徴・期待できる効果
シミを直接消すのではなく、メラニンの生成を抑制したり酸化を防いだりすることでシミの予防・改善をサポートする治療です。即効性はなく継続的な服用が必要ですが、痛みやダウンタイムがなく、レーザー治療との併用で効果が高まります。
主な内服薬
トラネキサム酸
肝斑・くすみの改善に特に効果的な内服薬です。肌は紫外線などの刺激を受けるとプラスミンと呼ばれる酵素を生成し、これがメラノサイトを刺激してメラニンの合成につながります。トラネキサム酸はこのプラスミンの活性を抑制することで肝斑の改善に働きかけます。肝斑治療の第一選択薬として広く使われています。
シナール(ビタミンC+パントテン酸)
シミ・くすみの改善と予防に効果的な内服薬です。ビタミンCにはメラニン生成を抑制する作用と、黒ずんだメラニンの色を薄くする作用の2つがあります。パントテン酸はビタミンCの安定性や吸収を助ける役割を担います。美白・抗酸化目的で広く処方されています。
ユベラ(ビタミンE)
抗酸化作用により紫外線ダメージによるメラニン増産を防ぎ、血行促進効果でくすみの改善に働きかける内服薬です。単体でのシミへの効果は限定的ですが、ビタミンCと併用することで真価を発揮します。ビタミンCとビタミンEを一緒に服用すると互いを再生し合うサイクルが生まれ、効果と持続時間が高まります。
外用薬
主な外用薬
ハイドロキノン
「肌の漂白剤」とも呼ばれる美白外用薬の代表格です。メラニンを生成する酵素(チロシナーゼ)の働きを阻害し、シミ・肝斑・PIHの改善に高い効果が期待できます。刺激が強いため使用方法に注意が必要です。
トレチノイン(レチノイン酸)
ターンオーバーを強力に促進し、メラニンを含んだ古い角質を早期に排出します。ハイドロキノンと併用することで相乗効果が得られます。乾燥・赤み・皮剥けなどの副作用が出やすいため、使用初期は少量から始める必要があります。
レチノール
トレチノインより穏やかな作用のビタミンA誘導体です。ターンオーバーを促進しシミ・くすみの改善に効果があります。市販品にも含まれますが、処方薬の方が高濃度で効果的です。
アゼライン酸
メラニン生成を抑制しながら抗炎症作用も持つ外用薬です。肝斑・ニキビ後のPIHに効果的で、刺激が少なく敏感肌にも使いやすいのが特徴です。
安全で効果的に
シミを治療する3ステップ
シミの治療はさまざまですが、当院は次の3ステップで治療を行うことを推奨しています。
診断
皮膚科専門医が肌の状態を詳しく診察。どの種類のシミがどこにあるかを見極めます。
整肌(トーニング)
顔全体にトーニングを照射し、肝斑を消しながら肌のベースを整えます。この段階で残ったシミの種類が判断しやすくなります。
粉砕(スポット)
整肌後に残ったシミにスポットを照射。表層のシミは浅く、深いシミ(ADM)には深く照射し、的確に消していきます。
この3ステップでシミ取り治療を行うのが、当院のピコトリートメントです。
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男性のシミのお悩み、増えています。女性のシミとはちょっと違う、特徴・注意点をお伝えします。
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シミ治療の基礎知識
/小谷院長が徹底解説
シミ治療の基礎知識
施術前の注意事項
日焼けを避けてください
施術前2週間は日焼けをしないようにしてください。過度な日焼けは、炎症後色素沈着のリスクを高めます。
一部のスキンケアを中止してください
レチノイン酸・ハイドロキノンなどの刺激の強い外用薬は、施術3〜5日前から使用を中止してください。
メイクはしてきていただいて構いません
施術前にクレンジングを行いますので、メイクをしたままご来院いただけます。
施術後の注意事項
施術後、痛みが継続する場合は、よく冷やしてください
肌深部へレーザー照射をする際は、針で刺されたような感覚や熱を感じることがあります。これらは1時間ほどで消失することが一般的ですが、火傷のような痛みが続く場合は、治療部をよく冷やしてください。
日焼け止めを必ず使用してください
施術後の肌は紫外線の影響を受けやすい状態です。外出時は日焼け止めをしっかり塗り、帽子や日傘も併用してください。
保湿をしっかり行ってください
施術後は肌が乾燥しやすくなっています。保湿ケアをこまめに行ってください。
当日からメイク・洗顔が可能です
施術当日からメイク・洗顔が可能です。ただし施術部位を強くこすることは避けてください。
飲酒・激しい運動・長時間の入浴は当日避けてください
体温が上がると赤みや腫れが長引く場合があります。当日は控えていただくようお願いします。
外用薬の再開時期を確認してください
レチノイン酸・ハイドロキノンなどは、施術後の肌の状態を確認してから使用してください。使用時期は、医師・看護師の指示に従ってください。
効果には個人差があります
ピコトリートメントの効果はシミの種類・濃さ・肌質・生活習慣などによって異なります。同じ回数でも、仕上がりには個人差があります。
リスク・副作用
赤み・熱感
施術直後に赤みや熱感が出ることがありますが、多くの場合数時間以内に治まります。
炎症後色素沈着(戻りジミ)
施術の刺激により、一時的にシミが濃くなることがあります。ピコレーザーは従来のレーザーに比べて起きにくいとされていますが、肌質や施術部位によっては発生する場合があります。適切なアフターケアで改善します。
肝斑の悪化
肝斑が混在している場合、スポット照射の刺激で悪化する可能性があります。しかしピコトリートメントでは、まずトーニングで肝斑を十分に薄くしてからスポット照射を行うため、肝斑悪化のリスクを抑えた治療が可能です。当院では初回に医師が診断を行い、肝斑の状態を確認したうえで照射方針を決定します。
色素脱失(白抜け)
非常にまれですが、照射部位のメラニンが過剰に破壊され、白く抜けることがあります。
施術を受けられない場合
以下に該当する方は施術をお断りする場合があります。
・妊娠中・授乳中の方
・日焼け直後の方
・光線過敏症の方
・ケロイド体質の方
・施術部位に炎症・感染症がある方
受付時間 9:45〜13:00 / 14:45〜18:30 日祝休診