ほくろ
当院のほくろ治療の特長
- 保険適用となるほくろは保険診療内で治療が可能です。
- 瘢痕化しにくいラジオ波メスを使用して切除します(炭酸ガスレーザーよりも優れた方法)。
- ラジオ波メスでの除去は、術後の痛みが少なく、傷痕にもなりにくいです。
- 執刀医を務める当院の院長は、ほくろ手術のキャリアが10年以上あり、多くの実績を持っています。
- 過去これまで大きなトラブルがなく、安心で安全性の高い治療を提供しています。
ほくろとは
ほくろは、医学的には色素性母斑、母斑細胞母斑と呼ばれる、皮膚の良性の腫瘍です。形は平らなものや盛り上がっているものなどさまざまです。代表的な色は黒色、褐色、茶色などです。女性の場合、妊娠中などのホルモンの影響でほくろの色が変化するケースがあります。顔だけでなく、腕や足、胸やお腹など全身にできる可能性があり、毛が生えていることもあります。
ほくろの種類
主なほくろの種類には下記のようなものがあります。
Unna母斑
Unna母斑は腕や首、ふとももに発生しやすい、直径1cm程度で黒色~茶色をした軟らかいほくろです。桑の実のように表面がでこぼこした形が特徴的です。
Miescher母斑
主に顔面や頭、首に発生するドーム状や半球状に隆起するほくろです。黒色~茶色で、毛が生えていることもあります。幼児期~小児期から発生し、加齢とともに色が薄くなり、肌色に近いものもあります。
Spitz母斑
若年者に多い、黒色~赤色のほくろです。全身に発生しますが、顔に生じやすい傾向があります。急にサイズが大きくなることがあり、悪性黒色腫(メラノーマ)との鑑別が難しい場合があります。
Clark母斑
胴体や手足に発生することが多い、黒~茶色のほくろです。色は中央がやや濃く、辺縁にむかって薄くなっていき、ぼんやりとして見えることが多いです。
ほくろに似た疾患
ほくろに似た疾患には、悪性腫瘍(がん)のものもあるため注意が必要です。
基底細胞がん
40歳以上に生じやすい、特に高齢者に多くみられる皮膚がんです。初期は黒色をしているため、ほくろと間違われることがあります。ほくろと比べて、表面がつやつやとしています。時間が経つと少しずつ大きくなり、形が変化して中央部分にへこみやくずれが起きたり、破れて出血したりする場合があります。一般的に、患部を外科処置で取り除けば、全身に転移することは珍しいといわれています。
悪性黒色腫(メラノーマ)
悪性黒色腫は、メラノサイトと呼ばれる色素細胞が皮膚がん化して生じる悪性の強い腫瘍です。全身に転移して命の危険もあるため、早期に治療する必要があります。できたばかりの時期はほくろとの区別が非常に難しいですが、形が左右対称でなく、輪郭がぼんやりしていて、色が不均一で、6mm以上の大きさで表面が盛り上がっているという特徴があります。進行すると壊死したり、潰瘍化したりして、悪臭を放つようになることもあります。
脂漏性角化症
脂漏性角化症は、ウイルスなどではなく加齢に伴って生じる老人性のイボです。かゆみや痛みなどの症状はなく、老人性色素斑が次第に大きくなってできるものが多いです。悪性化してがんになることはありませんが、自然治癒することもありません。
ほくろの原因
ほくろは、母斑細胞というメラニンを作る細胞が集まってできる皮膚の良性の腫瘍です。母斑細胞の数や母斑細胞が作るメラニンの量によって、さまざまな色や形のものがあります。中型や大型のほくろは生まれつきのものが多く、小型のものは生まれた後に日光などの影響でできることがあります。
ほくろの診断
前述したようにほくろに似た悪性腫瘍もあるため、気になるほくろを見つけた場合は、医療機関を受診して診断を受けることをおすすめします。
ダーモスコピー
病理検査
ほくろの治療・除去
良性のほくろの場合、基本的に治療は必要ありませんが、患者さんの希望に沿って治療を実施します。ほくろは皮膚の深い部分まで母斑細胞が入り込んでいる腫瘍のため、治療は切除にて行います。当院では、ほくろの大きさや形、できた部位や深さなどの状態に応じて、適切なほくろ除去の方法をご提案しています。
炭酸ガスレーザー
ラジオ波メス
くり抜き法
メスによる切除
メスを使用してほくろの周囲の皮膚を切除し、皮膚を縫合して傷口を閉じます。施術前に注射で麻酔を投与し、施術の1週間後に抜糸を行います。主にサイズの大きなほくろや悪性腫瘍が疑われるほくろの場合に用いる方法です。
- (参考文献)
- (監修者情報)
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小谷 和弘
日本皮膚科学会 皮膚科専門医
厚生労働省指定 麻酔科標榜医
日本内科学会 認定内科医